Pearl SEIWA ueno okachimachi

アコヤ真珠AKOYA PEARL

アコヤ貝とアコヤ真珠

アコヤ真珠について

あこや真珠とは、アコヤガイ(阿古屋貝/英名Akoya pearl oysterなど/学名Pinctada fucata martensii)と呼ばれる、全長約7~8㎝のウグイスガイ科の二枚貝から産まれる真珠です。波が静かで水温15~23℃の浅い海に多く棲み、広い海域に分布していますが、日本特有の四季がもたらす海水温度の寒暖から美しい光沢を持つ真珠が生まれると言われ、世界に流通しているあこや真珠の9割が日本産です。
アコヤガイの分泌する真珠層の結晶はとてもきめが細かいため、その中で作られるあこや真珠はテリが良く丸いものが多いと言われています。

圧倒的な輝きを放つ真珠の代表格

アコヤ真珠の魅力は一言で伝えるとすると「テリ(輝き)」です。他の種類の真珠から比べると小粒ですが、粒から放つ輝きは力強さを感じます。
光が真珠の中に入り屈折して人の目に入りますが、その際に見えるのが輝きを伴った色、干渉色と言われるものです。これは、真珠を形成する真珠層が整然と積み重なる事で生まれる光の干渉によるものです。 「テリ」の無い真珠は美しくありません。エクボがあったり形が歪んでいても「テリ」があれば女性を美しくしてくれます。アコヤ真珠の魅力は、正しく「テリ」にあります。

アコヤ真珠

長崎県壱岐市の養殖場の真珠

アコヤ真珠

稚貝・母貝・細胞貝まで養殖・研究しており、そこで採取された真珠のみ自社で加工しているメーカーより仕入れた真珠になります。なぜ一貫して行う事がいいのでしょうか。
現在、真珠の養殖に使うアコヤ貝は50種類にも及ぶと言われています。中国のアコヤ貝やペルシャのアコヤ貝などを交配して病気に強く挿核、長期にわたる養殖に耐えうる品種を追求したアコヤ貝を作っています。養殖業者の中には、稚貝・母貝・細胞貝を仕入れて養殖する業者さんもいます。そうすると、どこで育ったかわからないのでどんな真珠が出来るか読めないそうです。
例えば1000個稚貝を仕入れたとします。その中にはいい貝や悪い貝が含まれます。勿論、環境の変化で死んでしまう貝も出てきます。
稚貝から育てる事でどんな環境で育ったか目が行き届き管理ができるのです。稚貝を育て、細胞貝を育てそして挿核手術し育てることで混ざりけの無い純国産真珠ができます。純国産の厚く巻かれた真珠層が生み出す輝きは他の真珠とは一線を画します。
しかも、壱岐島の半城湾を独占的に使用しているため、他の養殖業者や工場が無く美しい自然の海が維持されています。それも自己管理がしっかり出来ているからです。
生きた宝石と呼ばれる真珠を最高の状態でお届けする為、養殖場としては規模の大きい100人体制で、貝の管理・清掃に日々携わっています。通常の養殖期間(7ヶ月~10ヶ月)に比べ半年から1年長く養殖し真珠層の厚い真珠のみを使用しています。越物真珠です。1年以上養殖された真珠を越物真珠といいます。総生産量の20%程度しかない貴重な真珠です。
養殖時に付着した有機物を除去する処理だけを行い天然色の生まれたままの美しい色にこだわり続けています(無調色真珠)。
アコヤ貝の死亡率の上昇や、貝の品質管理、漁場の確保、人件費の増加等、さまざまなリスクとコストが増大しますが、養殖期間が長いほど、巻きは厚くなり、照りがよりいっそう輝く宝石と呼ぶにふさわしい真珠が生まれるという真珠作りに拘りをもったメーカーの真珠になります。
日本が誇るプレミアムパール。価格は決して安いとは言えませんがそれだけ価値のある真珠です。